魔王vs神王→私!?


 溢れだす赤





 その赤は、奏くんの手を伝い、やがて私の手についた







 人の皮膚を、切る感触







 そのあまりのおぞましさに、息を忘れた







 「ああ・・・いいですね。結莉先輩がつけた、傷。」








 うっとりしながら言う奏くんは本当に幸せそうで








 
 その表情も、私の中の恐怖を増幅させ、混沌とした感情が、
 さらにわけのわからないものになった





< 166 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop