魔王vs神王→私!?






 そう言い残すと、レンくんは窓辺から飛び立った





 
 バサリ。おおきな翼を広げて。








 『行っちゃった・・・』






 途端にどうしようもなく不安になってしまう






 知らない世界で、知らない人に囲まれる






 そんな未来を想像するだけで、怖い






 今、私が持っているのは、ユーリという名前と

 自分の家と、レンくんという知人だけ






 天界のルールとか、そういった知識を一切持っていないのに、外に出るのは危ない





 とりあえず、自分の家を調べてみることにした





 今居るのは、ベッド




 サイドテーブルには白い花




 さっきレンくんが出口に使った大きな窓





 服が入ったクローゼット




 テーブルと椅子





 ・・・などなど

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