魔王vs神王→私!?



  
天愛ばかりに気をとられすぎていたのだろうか




出て行ってしまった天愛のこと、そんなに考えていただろうか




こんなにも、目立つ傷なのに




『・・・・・ごめんなさい・・・・・・』




私は思わず、謝っていた




目の前にいるケガ人よりも、友人を優先してしまうなんて最低だ




やっぱり、私はできない子なんだ・・・




そんなことを考えてしまい、劣等感に苛まれてしまう




すると奏くんが、不意に口を開いた



「僕のこと、気持ち悪いって思ってるんですか?」



『・・・・・・・』




首を横にふって、否定の意を示す





「でも、泣くなんて、つまりはそういうことなんでしょう?不快感を与えてしまっているということなんでしょう?」




・・・・・泣く?




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