魔王vs神王→私!?




 ・・・・・・・・・





 ああ、これは、夢だ






 私、結局寝てしまったんだ






 ここはやっぱり暗くて冷たい






 居たくない






 「ふ、ふふ、綺麗・・・美味しい・・・
 ~~~~、本当に大好きです。
 どうしよう、僕、幸せです」







 くぐもった声は、この前と同じ





 
 私の名前かもしれない部分にだけノイズが走ったみたいに
 




 まるで、名前を聞かせたくないみたいに






 一部分だけ、ひどくこもっている






 「好きです、大好き。
 貴女が居てこそ、僕が居るんですから」





 
 幸せそうな、声






 それなのに、背筋が凍るような恐怖





 ・・・貴方は、誰?






 耳を澄ませて聞こうとすると、急に体が揺すられた






 
 「ユ・・・ィ、ユゥ・・・、ユーリ、ユーリ」







 ・・・違う、それは、私の名前じゃない






 いやいや、と首を左右に振る






 すると、より大きく体を揺すられ、名前を呼ばれた






 「ユーリ!!!」




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