魔王vs神王→私!?
ー昼休み・教室ー
今日は、いいお天気だな。
読んでいた本から空へと目を移し、ふとそんなことを考えた
さっきまで一緒に喋っていた天愛は机に突っ伏してお昼寝中
流行のメイクについて語り合うクラスメート
風でページが捲れる好きな作家の本
空のところどころに浮かぶ、綿菓子みたいな雲
・・・・・誰にも名前を呼ばれない昼休みなんて、ひさしぶり。
平穏な日々を愛おしく感じていると、突然。
廊下を全力疾走する、ばたばたという独特な音がきこえてきた。
この音、一日何回聞けばいいんだろう…。
足音が教室に近づいてくるにつれ、気分が少しずつ沈む
そんなのお構いなしに足音は教室の前まで来て、
ついに足音が誰のものなのかわかった。
「双見さん!助けてくださいっ!!」
・・・・先生。それは教師が生徒に言う言葉ではないですよ。
何も言えないまま、私は先生に手をひかれ今日も私は走った
面倒事に、一直線
そう、これこそが私の日常なのだ