魔王vs神王→私!?


 『え、まってよ、全然わからない!


 レンくんが承諾?どうして?カナデくんは?




 もともと、カナデくんが魔王で、それで、レンくんはカナデくんが神王になりたがっているのを知っていて、えっと・・・』







 考えすぎて、頭が痛い







 寧ろ倒れてしまいそうだ







 生きても死んでも、私の理解能力の低さは健在らしい









 レンくんは呆れたような顔をして、私に言った









 「はしりながら、せつめいすることのむずかしさを、わかってくださいよ!」










 いやはや、本当に申し訳ないです。









 これ以上説明を求めていいものかと迷っていると、レンくんは声を明るくして言った










 「そうだ!!しりょうこにいってください!

 じつは、でいりきんしにしたのって、そのことについてかかれたしりょうが、できあがってしまったからなんです



 きおくがもどってはいけませんからね、カナデのなまえを、みせたくなかったんです





 ・・・ほら、あのかどをまがったら、まっすぐすすんでください!






 しりょうこがありますから」









 部屋を出たときからずっと握りっぱなしだった手が解かれる










 言いようのない不安が私を襲った








 「ユーリは、すべてをしらなくてはいけません


 シオンは、とおざけようとしたけど





 それも、きっとシオンがにげているだけなんです






 あなたには、すべてをしる、ぎむがある







 ・・・すみません、カナデがおってきているので、あなたとともにはいかないんですよ、わかってください」










 とん、っと背中を押され、角を曲がる








 レンくんは、最期に、涙を流しながら、満面の笑みを見せた








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