魔王vs神王→私!?
ー資料庫ー
古ぼけた本の中で、その本は目立っていたからすぐにわかった
『これが・・・レンくんの言っていた、新しい、本・・・?』
息を整えながら、本棚から抜き取る
緑色の表紙に、金色の文字が光る、綺麗な本
1ページ目をめくると、そこには、ここ百年の歴史が記してあった
夢中でページをめくり、最後のページまで辿り着いた時、私はひどく動揺し、狼狽していた
これが、レンくんとカナデくんとシオン様の、本当の物語
優しい嘘に守られた私に語られたものよりも、ずっと、ずっと・・・
悲しいもの