魔王vs神王→私!?




長い間開いていたせいで乾いた目を閉じる






私は、誰なのか?






そんなことを自分に問いかけていた







そんな時、本が光ったように感じた





目を開け、状態を確認すると、本に一文、追加があった







『・・・ッッ!?!?!?』







それは、信じられない、信じたくない一文









_____レンは、カナデによって無に還される








無に・・・!?







それって、まさか、







死んだって、こと・・・?








ばさり、音をたてて、私の手から本が床に落ちる








続けて、私の体が、床にへたり込む








助けてくれる人は、もういないの?







私の自由を、認めて、許してくれる人は、








私の、味方は・・・。









「僕は、ユーリの味方ですよ?」









上から降ってきた、今一番聞きたくなんてない声









『カナデ、くん・・・』









乾いていた目は、潤っていった








私の涙によって。









「あぁ、泣かないでくださいよ。
もう僕は、離れたりなんてしませんよ?
ずっと一緒にいてあげられますから」









自分が正義であると信じきったその顔は、私をひどく、苛立たせた










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