魔王vs神王→私!?
第十八章
~天界~
ユーリは、数日すると目を覚ました
カナデの銃捌きは見事なものだった
『シオン様・・・・私、生きてるの・・・?』
「ああ。」
まだどこかぼんやりとした様子のユーリは、更に問う
『カナデくんは・・・・?』
「助けようとしたんだが・・・・・無理、だった」
・・・・・今、お前と話しているのは、俺なんだよ
なんで他の男の話をする必要がある?
俺は、お前の自由を奪ったりしないぜ?
愛も、充分にやるよ
なあ、ユーリ
ずっとお前を独り占めしたかった
だからこそ、カナデに悪役をやらせたんだ
カナデを嫌わせて、俺を好きにさせる
そう、なる、はずだったのに・・・・・
ユーリの心は、カナデに傾いてしまっている
許せない
カナデよりも深く、ユーリのことを想っている
深く深く深く深く深く深く深く深く、想っている
愛しているから
なのに、どうして
ユーリは、俺のことを好きにならない?