魔王vs神王→私!?
愛しているのに
『・・・・・・シオン様?』
髪も目も唇も心も手も足も、その視線に至るまで
全てを、俺のものにしたい
いや、する
心を、壊してしまえばいい
俺は、ユーリの胸元に手を当てる
皮膚を通しても分かる、ココロの温かみ
これを壊せば、ユーリは俺のものになる
つんとした独特の匂いの液体に浸して
そうだ、目にはガラス玉をはめこもう
抉り取った目は食べたい
ココロも食べて・・・
すべてを俺のものに
俺は、躊躇いもなく当てた手を握った
ああ、何て可哀想なユーリ
お前は、一生自由になんて、なれないんだよ