魔王vs神王→私!?
「結莉せーんぱいっ」
少しだけ開いたドアから顔をのぞかせたのは、神代くん
「えへへ、来ちゃいました」
『い、いらっしゃい神代くん』
フルスマイルで言われて少し驚いた
神代くんって、すごく可愛いく笑うんだ
取り囲んでた女子達のこと、すっごい顔で睨んでいたから、いつの間にかそのイメージが定着してしまっていた
『今日は、どこかケガをしたの?』
「いいえ、していません。・・・保健室って、ケガをしていなければ来てはいけない場所なんですか?」
首を傾げながら奏くんは不思議そうな顔をした
『ううん。していないのならよかった。』
いつでも来ていいよと言ってしまったのは私だから
神代くんは嬉しそうに笑い、ソファに腰かけた
足をぶらぶらさせながら、私をじっと見ている
・・・・・・・居苦しい。