魔王vs神王→私!?
鞄からとりだしたのは・・・
『カッターナイフ・・・?』
神代くんは私に笑いかけ、かちかちと刃を出し
容赦なく己の手首を引き裂いた
『神代くんっ!?』
溢れだす赤は、瞬く間に奏くんの腕を伝い床にこぼれおちた
神代くんはそのすべてを顔色を一切変えずに見ていた
『大変っ!!!!!』
ガーゼを取り出し圧迫して止血する
間近で見ると痛々しい傷口が嫌でも目に入る
『神代くん、なんでこんなことをっ!!!』
頭が混乱して、大量の血に酔って、つい叫んでしまう
「心配してくれているんですか?結莉先輩、優しいです」