魔王vs神王→私!?




『そっか。ありがとう。今、カギを開けるね』



私は無理矢理に笑顔を作った




開錠し、中に招き入れる





神代くんはソファに座って、喜々として私に言った




「結莉先輩、結莉先輩、僕今日は、ちゃんと理由があって来たんですよ」




『そうなんだ。でも、それよりも先に昨日の傷の消毒しよう』




消毒液をつけた脱脂綿をピンセットでつかみ、神代くんに見せた




昨日は血が止まらなかったから、消毒ができなかったから




でも神代くんは平然としながら言う




「え、そんなもの、必要ないですよ」




神代くんは首を左右に振った




『ダメだよ。痛いけど、ちゃんとしなくちゃ』




きょとん、としている神代くんの手をとり、私は驚愕の事実と対面してしまった




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