魔王vs神王→私!?



『神代奏くん。少しいいかな』


  
私が声をかけると、女子達から容赦なく睨みつけられてしまった。



こうなることは分かっていたから、怯みなどしない。



囚われている女子が一生懸命私を見つめている



助けて。そんな目で。



・・・がんばらなきゃな・・・。



『その子、放してもらえないかな?友達なの。』



「はあ?なんなの、あんた」
「奏様のお気に入りなのよ!諦めて帰りなさい!!!」



神代くんの目が、私を捉えて離さない。


・・・・・品定めされているみたいで居苦しいなあ・・・・・




『ごめんなさい。でも、大切な友達なの』



  
「大切な?へええ・・・。」



にやり、と笑う神代くん。 今の状況を楽しんでいるみたいで、何だか嫌な感じ



「それにしては、仲良さげには見えませんけど」



『神代くんの目からそう見えなくても、仲良いから。』




もしかして嘘だと気付かれてしまったのかな



もしそうなら助けにくくなるんだけど・・・




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