魔王vs神王→私!?
『神代くん・・・どうして包帯とかガーゼとか、してないの?』
剥き出しになった傷
こんなにも深い傷なのに、どうして昨日あげた替えの包帯をつけてないの・・・?
「必要ないからですよ。」
また、必要ないから。
・・・・・どうしてなの?
「結莉先輩???」
『神代くんがなんて思おうと、私はする。神代くん、手だして。』
神代くんは、頷いて素直に手を私に預けた
「わかりました。結莉先輩が言うのなら』
にこり、笑う神代くんとは対照的に私は重たい気分と戦っていた
もしかして、腕の傷痕もロクな手当てしてないんじゃないの・・・?
嫌な考えを振り払い、傷に脱脂綿をあてる