魔王vs神王→私!?
第九章
-神代家・玄関ー
あの後、愛海ちゃんに奏くんの家を教えてもらって、すぐに神代家に来た
奏くん本人に、話を聞くために。
意気込んできたのに、家の前に立った途端、思わず感嘆のため息が零れた
・・・まるで、白亜のお城だなぁ
夕日があたって紅く染まったその家は不気味さをたたえながらも、美しい
なんて豪華なお家。
インターフォンも押していいのか躊躇うほどに装飾が施されていた
・・・・いや、これ、押したら壊れちゃうよ。
持ち上げた右手が行き場を失ってしまい、どうしたものかと考えていると
「え、結莉ちゃん??」