魔王vs神王→私!?
「えーーっと。とりあえず、奏待っとく?お茶くらいなら出せるよ」
コウくんが親指で玄関を指し控えめに提案した
『うん。ありがとう、おじゃまします』
家の内装は、どんなものなのだろう。
好奇心に勝てずに、誘いを受けてしまう
それに気付いてか、コウくんは笑った
「どうぞ。きっと、すぐに帰ってくるよ。・・・詳しくは、わからないけど」
奏の医者への対応次第だね、と言って案内された部屋は、やはり豪奢だった
きょろきょろとあたりを見回すと、ティーポットをもったコウくんがうしろから声をかけられた
「落ち着かないよね・・・ごめん。母の趣味なんだよ」
うんざりとした顔でいうコウくんは、疲れているように見えた
・・・元気だして頑張ってね。
私がそう声をかけると、曖昧な笑顔でコウくんは頷いた