魔王vs神王→私!?



初めて聞く、奏くんの怒号






恐怖で、心臓が跳ねた




「コウは、何でもできる人なんですよ!!

結莉先輩に頼らなくてもいいんです!

コウが何でもできるからこそ、僕が蔑まれたのに・・・

それを棚にあげて、僕が必要としている結莉先輩を盗ろうとした・・・!」





『そんなっ・・・落ち着いて奏くん!!』





コウくんはそんな悪い人じゃないの!!





それを聞いた瞬間、奏くんの纏うオーラが変わった






「コウの肩を持つつもり・・・!?
結莉先輩も僕を否定するのっ!!??」





『えっ、きゃあっ!?』





奏くんは、突然立ち上がった。





予期せぬ行動に対応できずに私は床に倒れこむ





『奏くんっ!!!』







コウくんがいる方へと歩く奏くんの目は、闇を思わせるような黒で染まっていた







< 95 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop