魔王vs神王→私!?
初めて聞く、奏くんの怒号
恐怖で、心臓が跳ねた
「コウは、何でもできる人なんですよ!!
結莉先輩に頼らなくてもいいんです!
コウが何でもできるからこそ、僕が蔑まれたのに・・・
それを棚にあげて、僕が必要としている結莉先輩を盗ろうとした・・・!」
『そんなっ・・・落ち着いて奏くん!!』
コウくんはそんな悪い人じゃないの!!
それを聞いた瞬間、奏くんの纏うオーラが変わった
「コウの肩を持つつもり・・・!?
結莉先輩も僕を否定するのっ!!??」
『えっ、きゃあっ!?』
奏くんは、突然立ち上がった。
予期せぬ行動に対応できずに私は床に倒れこむ
『奏くんっ!!!』
コウくんがいる方へと歩く奏くんの目は、闇を思わせるような黒で染まっていた