【短編】グラさん観察
「いや、結構です」
私は、チャラ男を無視してスタッ…っと立ち上がった。
海風に吹かれて、傷口がヒリヒリ傷む。
「冷たいなぁ。い〜じゃんどーせヒマでしょ?」
しつこいチャラ男。
「ホントいい加減にして下さい、大声出しますよ?」
ただでさえイライラしてるっていうのに。
ホントムカつくわぁ……あのチャラ男。
チャラチャラしてんじゃねぇーよ。
あれ…?
こんな名前のお菓子なかったっけ?
あぁあれは、タ○タ○してんじゃねぇーよ……か。
まぁ、そんな事はどうでもいいけど。
私は、チャラ男を無視してバイト先に戻ろうとした。
その時、
―――――…グィッ
いきなり手首をひっぱられた。