【短編】熟女の恋愛事情
はじめてのエッチだというのに騎乗位からだったのが、不満だったようだ。


子どもも産んだことのある、40歳すぎで、このこだわり。

そういう性の嗜好って相変わらず、独身のときと変わらないもんなんだなとも思った。

りかは、特にエッチに関して根にもつ。


『男は、女を見るとエッチしたいと思う生き物よ』
ってのが、りかの持論だ。


だからか、すぐにエッチをしてそれを基準にする。


好きな体位がバックだということで、エッチの最中に必ずねだると言う。


同じように、年上彼氏にねだってみたら、してくれなかったと、おかんむりだ。

同じ頃に年下くんとも関係を持ったらしく、一緒にお風呂に入り、長風呂なのが気になったそうだ。
まず、シャワーもせずに求められたことに面食らったとも言ってた。
だけど、エッチに関しては、さほど不満じゃなかったようだ。


そんな二股状態が一年ほど続いたようだ。


年下くんには、「私、セフレって嫌なの…」「私のこと好き?」と会うたびに言って、でもエッチはしてたようだ。
年下くんは、「まだ知り合ったばかりなんだから、りきちゃん、焦りすぎだよ。もっとお付き合いしてみよう。」と言っていたようだ。

年下くんを、信用できずに二股してしまったのは、年下くんがなかなかの男前だったからかもしれない。

りかは、男前を信用してないとこがある。


それだから、「あんなオヤジ…」なんて言ってた年上彼氏を選んだのかもしれない…


年上彼氏とデートを重ねながら、不満を募らせていく。

それは、年上彼氏がりかのことを求めなかったからだ。
年上彼氏は、『Tバックショーツにガーターベルトスタイルが好み』なんて聞いたことある。

それって、ふくよかなりかにってより、りかがしないスタイルだ。


年上彼氏と電話したりすると「私のこと好き?」と毎回聞いていたようだ。
そうこの二人との付き合いでは、りかは、自分の気持ちを伝えることなく、相手へ問いかけてばかりいた。
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