土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
眩しさに、目を瞑り、しばらくして、ゆっくりと、目を開けた。
占い屋、忠兵衛の前・・・。
そして、ここは、森の中。
土方「戻ってきたのか・・・?」
自分の手を、見つめる。相変わらず、右手は黒いまま・・・。
しかし、その手は、紛れもなく、土方 歳三の手だ。
総司の物では無い。
しかし、辺りを、見回しても、相田は居ない。
俺は、占い屋の中に入った。
忠兵衛「おやおや。土方様。どうされたのですか?」
土方「相田はどこだ?」
忠兵衛「いませんよ。」
土方「は?」
忠兵衛「逃げたのです。」
土方「逃げた?」
忠兵衛「光に包まれる瞬間に。」
話を聞くと、相田は、タイムスリップする寸前に、怖くなり、逃げたという。
忠兵衛「つまらぬおなごに引っかかりましたなぁ。」
くくくっと忠兵衛が笑う。
土方「っ!」
忠兵衛「まぁ、あと、5回分、大事に、使って下さい。」
土方「今から、戻る!」
忠兵衛「え?」
土方「平成に戻る!用意しろ!」
忠兵衛「はいはい。」
俺は、すぐに平成に戻った。