土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
いつもの文久





俺は、正直、おなごにモテる。





「土方さんっ!これ、どうぞ!」




おはぎか。



甘い物はあまり好きではないが・・・。



土方「いつも、悪ぃな。いただいてく。」




「いえ!」



顔を赤らめて、去っていくおなご。




土方「あのおなご・・・名は何だっけか・・・?」




そう呟きながら、朝帰りで、試衛館へ向かう。




道場へ着く前に、何人かのおなごに色々と貰う。





道場に入ると、皆が、稽古をしている。





俺に、気付いた原田さんが、寄ってくる。






原田「今日も、大漁だな。」




皆に、先ほどのおなご達からの贈り物を渡す。





沖田「土方さんっ!僕、このおはぎ貰って良いですか?」




土方「あぁ。」




沖田「やった!」




総司は包みを開ける。




沖田「ん?文が、入ってますよ?」




おはぎを食べながら、総司は、俺に、文を渡してきた。




近藤「恋文か?」




俺は、文を、開いて目を通す。




恋文だ。




土方「あぁ。恋文だ。」




藤堂「さすが、土方さん!やるねぇ!」




永倉「そう言えばさ!隣の村に、えれぇ、美人のおなごがいるらしい。」




土方「へぇ・・・。」





原田「お?もしかして、今宵、行くのか?」




土方「どんな面か、拝むのも良いだろ?」




藤堂「あーあ!土方さん火が着いちゃったよぉ!」





山南「そんな所まで行かなくても、こんなに文を貰っているんだから、この中から、選べば、良いじゃないですか?」





土方「俺は面食いだからな。」




永倉「出たよ!面食い!それで、どこまでも行けるってすごいよな?」




原田「あぁ。あれ?沖田君は?」




近藤「総司は、こういう話は、好きではないからな。」




あいつは、こういう話になると、必ず、姿を消す。




まぁ、あいつの過去が関係してるんだろうが・・・。





俺は、今宵の計画を練った。





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