土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~




学校に行き、相田に詰め寄った。




土方「相田さん。」




相田「沖田君!?」




土方「お前、何で、逃げた?」




相田「逃げた?何のこと?」




土方「しらばっくれるな!」




相田「何だか、沖田君、いつもと違って、怖い!」




そう言うと、教室から、出て行ってしまった。






すると、すぐに、佐古田がやってきた。




佐古田「おい!沖田!お前、相田さんに、そんな口きいたら、一部の相田ファンにボコられるぞ!」




土方「そんなモン、怖かねぇよ!」





佐古田「お・・お前、どうしたんだよ?何か、変だぞ?いつもは飄々として、穏やかなのに・・・。」





土方「あ・・・。」





そうだ。俺は、総司だった・・・。





土方「ご、ごめん!寝ぼけてたのかも・・・。はははっ。ところで、昨日は、熊野さんとどうなったの?」




佐古田「は?何で、熊野さん?」




土方「だって、あの後、二人で、別れたじゃないか?」




佐古田「は?昨日?何、言ってんだ?沖田、今日、おかしいよ。早退しろ!」




俺は、無理やり、帰された。




何でだ?




皆、昨日のことが、無かったことになっている・・・。





俺は、不思議に思いながら帰った。




忠兵衛「おや?今日は、早いお帰りで。」




土方「あぁ。忠兵衛さん、ちょっと聞きたい事が、あるんだけど。」





俺は、今日の学校での事情を話した。





忠兵衛「あぁ。それは、当然です。記憶から消えているからですよ。」




土方「なるほどな・・・。」




わざとか・・・。





当然っちゃ当然だ。





時渡りのことを、話しているんだ。




俺は、部屋で、着物に着替えると、稽古を始めた。





しかし、今度からは、慎重に考えなくてはいけねぇな。





俺の痣は、胸あたりまで広がっていた。
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