土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
夕暮れ時の少し前・・・。
俺は、隣の村に来ていた。
美人と噂されるおなごの家近くで、夜が更けるのを待つ。
夜も更けて、辺りは真っ暗。
俺は、おなごの家に忍び込む。
おなごは、どうやら、一人で寝ているらしい。
土方「一人で寝ているなんて、襲ってくれと言ってるようなものだ。」
俺は、部屋に忍び込んで、おなごの上に覆い被さる。
「何をっ!」
土方「あんたの噂を聞いて、ここまで来た者だ。ふーん・・・。噂通りのべっぴんじゃねぇか。」
「ふふっ。そういうあなた様も、えらく美丈夫ですね?」
月明かりで、美しく見えるそのおなごは、妖艶に笑った。
こいつ、手慣れているのか・・・。
別に、どうでもいい。
俺は、おなごに口づけをした。
すると、おなごは、腕を絡ませてきた。
夜が明ける少し前に、俺は、着物を羽織り、家を出て行った。
うっすら、白く明るみだした所で、見たおなごの顔は、イマイチだった。
土方「ありゃあ、月明かり美人だな。」
俺は、朝日を浴びながら、試衛館へ戻った。