土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~




しばらくすると、山崎が、帰ってきた。




山崎「土方副長、ただいま戻りました。」




土方「あぁ・・・。お前に、潜入してもらいてぇ所がある。」




山崎「どちらに?」




土方「桝屋だ・・・。島田から詳しく聞いてくれ。」




山崎「はい。桝屋に潜入ということになりますと、大坂から紹介を得た方が、良いと思いますので、そちらに行っても良いでしょうか?」




土方「あぁ、任せる。」




山崎「かしこまりました。あと、梓の件ですが・・・。」



土方「何だ?」




もしかして、店が、見つかったのか?




山崎「梓が、向こうの時代の沖田助勤とここの沖田助勤が別人のようだと言っていました。向こうでは、もの凄くモテていたと。」




土方「ぷっ。それじゃあ、こっちの総司は、モテないと言ってるようなもんじゃねぇか。」




山崎「はい。梓は、ハッキリそう言ってて、先ほど、沖田助勤に聞かれて、制裁を受けていました。」




土方「くくくっ。そうか・・・。まぁ、総司は、おなごの扱いが、わからねぇからな・・・。わかった。下がって良いぞ。」




山崎「はい。失礼します。」



土方「桝屋の件、よろしく頼んだ。」




山崎「はい。」




そう言うと、山崎は、出て行った。










梓が、未来と今の総司の違いに気付いた・・・。




俺から、言うことは出来ない・・・。





でも、もし・・・。もし、梓が、俺だったと、気付いたらどうなる?




俺の胸は、先ほどから、うるさいほど鳴っていた・・・。
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