土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~

そして、俺は、拷問部屋に入った。




土方「よぉ、桝屋。おめぇが、何で、ここに連れて来られたのか、わかるか?」




桝屋「わかりませんねぇ。こんな事して、名前が、変わっても、野蛮人・・・。壬生狼だ。」




土方「ふっ。まぁな。性根は、変わらねぇからな。吐いて貰うぜ?俺は、情けなど、かけねぇからな。」




桝屋「私は、攘夷の連中とは、関係ありませんから、何も知りませんし・・・。」




土方「へぇ・・・。攘夷に熱心な古高さんよぉ・・・。」




桝屋「っ!・・・何故、その名を・・・っ。」




土方「別に良いぜ?言わなくても・・・。くくくっ。」




俺は、ニヤリと笑い、古高を見つめた。




桝屋「フンっ。お前が、何を、知ってるのかは、知らないが、俺は、何も知らない・・・。」



どこまでも、強情な奴だな・・・。




俺は、古高に拷問を始める。




夕刻前・・・。



そろそろだ・・・。




俺は釘を用意させた。




土方「お前・・・やっぱり、喋んねぇんだな・・・。これで、吐く気になるだろ?」




俺は、釘を逆さ吊りにした、古高の足に打ち込んだ。




古高「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!」




俺が、未来に“鬼の副長”と名が、残ってるなら、俺は、何にでもなってやる。



ガンガンと釘を打ち込み、その釘に蝋燭を立てて、灯を灯した。




蝋が、古高の足に打ち込んだ傷に垂れ落ちる度、古高は、悲鳴と雄叫びを上げる。




俺はしゃがんで、古高の目線に合わす。



土方「話す気になったか?俺は何だってやるぞ?あ?」





古高「わかった・・・話す・・・。」




そして、俺は、池田屋事件のきっかけとなった計画を、古高から聞き出した。









< 64 / 121 >

この作品をシェア

pagetop