土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
そして、俺は、拷問部屋に入った。
土方「よぉ、桝屋。おめぇが、何で、ここに連れて来られたのか、わかるか?」
桝屋「わかりませんねぇ。こんな事して、名前が、変わっても、野蛮人・・・。壬生狼だ。」
土方「ふっ。まぁな。性根は、変わらねぇからな。吐いて貰うぜ?俺は、情けなど、かけねぇからな。」
桝屋「私は、攘夷の連中とは、関係ありませんから、何も知りませんし・・・。」
土方「へぇ・・・。攘夷に熱心な古高さんよぉ・・・。」
桝屋「っ!・・・何故、その名を・・・っ。」
土方「別に良いぜ?言わなくても・・・。くくくっ。」
俺は、ニヤリと笑い、古高を見つめた。
桝屋「フンっ。お前が、何を、知ってるのかは、知らないが、俺は、何も知らない・・・。」
どこまでも、強情な奴だな・・・。
俺は、古高に拷問を始める。
夕刻前・・・。
そろそろだ・・・。
俺は釘を用意させた。
土方「お前・・・やっぱり、喋んねぇんだな・・・。これで、吐く気になるだろ?」
俺は、釘を逆さ吊りにした、古高の足に打ち込んだ。
古高「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺が、未来に“鬼の副長”と名が、残ってるなら、俺は、何にでもなってやる。
ガンガンと釘を打ち込み、その釘に蝋燭を立てて、灯を灯した。
蝋が、古高の足に打ち込んだ傷に垂れ落ちる度、古高は、悲鳴と雄叫びを上げる。
俺はしゃがんで、古高の目線に合わす。
土方「話す気になったか?俺は何だってやるぞ?あ?」
古高「わかった・・・話す・・・。」
そして、俺は、池田屋事件のきっかけとなった計画を、古高から聞き出した。