土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
お前の心は、誰のもの?
屯所に、戻ると、総司の部屋の辺りが、騒がしい。
土方「総司の奴、目が、覚めたか?」
総司のもとに、行こうとすると、庭先に、梓が、佇んでいた。
何、やってんだ?
近付くと、泣き声が聞こえる。
泣いてる?
俺は、声をかけた。
土方「梓?」
梓は、ピクリと肩を揺らして、振り向く。
やっぱり泣いてる。
すると、梓は、急いで、目をゴシゴシ拭った。
梓「ひ、土方さん、帰ってきたんですか?」
なんで、泣いてるんだ?
何か、あったのか?
俺が、ジッと見つめているのが、辛いのか、梓は、視線を、逸らした。
俺は、梓の着物が、濡れているのに気付いた。
土方「お前・・・。どうした?着物が濡れてる。とりあえず、着替えろ。」
手を握って、引っ張ると梓が、ピクリと震えた。
梓「っ!」
よく見ると、梓の手が真っ赤になっている。
土方「お前・・・って、火傷してるじゃねぇか!早く、冷やせ!行くぞ!」
反対の手を、取り、引っ張った。
土方「何やって、こうなった?」
梓「ちょっと、ヘマしちゃって・・・ハハハッ。」
俺は、自分の部屋に入り、梓に、着物を手渡した。
土方「着替えが、済んだら呼べ。」
俺は、部屋を出た後、山崎の所へ行く。