土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
いけ好かねぇ野郎
史実通りというか、何というか、近藤さんは、伊東一派を引き連れて、帰ってきた。
土方「はぁ・・・。やっぱりだな・・・。来たか・・・。」
そして、総司と梓の鬼ごっこを横目に見ながら、俺は、伊東から、視線を外さない。
視線に気がついたのか、伊東はこちらを見て、ニコッと笑みを浮かべた。
土方「チッ。」
俺は、視線を逸らす。
そして、会議が、始まる。
近藤「彼は、伊東 甲子太郎君だ。江戸で、道場主をされている。しかも、頭も良い。彼は、今は助勤ということになる。」
はぁ・・・。近藤さんのいかにも好きそうな肩書きだ。
まぁ、政のお供に連れて歩くには良いかもしれないが、アイツは、危険すぎる。
すると、伊東が、挨拶をした。
伊東「伊東と申す。皆の同志としてここへ来た。剣は・・・。」
自分の経歴を話し始める・・・。
俺らの邪魔をする奴は、何人たりとも許さねえ。
俺は、伊東をどう対処するか、考えていた。
土方「おい!総司。ちょっと来い。」
俺が、総司を呼ぶと、総司は、何を言われるのか、わかっているようだった。
沖田「何ですか?」
土方「アイツには気をつけろ。」
俺の言ったことが、当たったという様に、総司は、少しうんざりした顔付きをした。
沖田「ハイハイ。僕も嫌な予感はしてますんで。」
土方「梓も側に、寄せるなよ?」
沖田「あぁ。そうですね。梓に関わることは厄介事が多いですから。注意はしておきます。」
土方「あぁ。」
総司は、返事をすると、ヒラヒラと手を上げ、部屋から出て行った。