土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~


里音「梓さん、着替えをお手伝い致します。」




先ほど、着物を着るのに、手伝ってくれた里音さんと、妹分の金花さんに声をかけられた。




梓「はい!」




私は、着替えるため、部屋に入る。




金花「灯りを用意してきますから、ここで、お待ち下さい。」




梓「はい・・・。」



私は、真っ暗の部屋に通された。




今日は、雲が出ていて、月明かりすらない。





やっぱり、真っ暗は怖い。





襖を少し開けようと立ち上がったとき、襖が開いた。





梓「金花さん、やっぱり暗いところは・・・って、伊東さん?」





伊東さんが、蝋燭を手に、部屋に入ってきた。





梓「どうしたんですか?え・・・っと、すみません。私、これから、着替えを・・・。」





伊東「今宵は、もう、誰も来ません。その着物、窮屈ですか?」





嫌な予感がする。




梓「いえっ!私は・・・。このままで!き、金花さんが来るんです!遅いですね!私、迎えに・・・っ。」




部屋から出ようとした私の前に、伊東さんは、ニヤリと笑いながら、立ちふさがった。





梓「い、伊東さん?」




伊東「金花は来ません。ここの部屋は、今宵、私が、借りる部屋です。」




梓「え・・・?」




ガシッと、腕を掴まれた。




梓「嫌っ!」




そして、投げつけられた先には、布団が敷いてあった。





何これ?




振り向くと、伊東さんが、私に、覆い被さった。




梓「伊東さんっ!何を・・・っ。」




体を押さえつけられて、キスをされた。




梓「うぐっ!」




帯を解かれて、着物が乱される。





嫌っ!嫌っ!




助けて!沖田先輩!土方さんっ!




スパーーン!


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