大切なあなたと記憶。
「あの、よければ貴方と私の事、教えてはくれませんか?」

今更ながら部屋をしっかり見ると病院とかではなさそうだし。

この人の家、もしくは私の家か…あるいはその他か。

「俺と君は同棲してたんだ。
ここは俺たちの住んでる家…」

あぁ、どちらもだったのか。

私「達」の家なんだ…。

彼の苦虫を噛み潰した様な顔を見て私は少し、少しだけ心が痛くなるのを感じた。

「君の名前はーー、大学3年生。
俺たちは幼馴染だったんだ。」

「幼馴染…」

長い付き合いだったのか。

なのに私は彼を忘れてる…すごく申し訳ない。
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