ピンクなサロンの角を曲がって
裏路地に入る。



薄暗い裏路地を突き抜けると



またキラキラとしたひとで賑わう路地に出る。

何件も似たような店ばかりが連なっていて、そこに出入りする人間もまた、同じ。

繁華街の中でも、1番メインとされる通りに差し掛かると、よく見るチェーン店や、万引きされても文句は言えないほどに、ごちゃごちゃと格安!!特化!!なんていう謳い文句で売れ残ったものを陳列しているお店があったりと、更に視界に入る景色にインパクトが強まる。



初めて来たときは、目がチカチカして、気が遠くなる思いだった。




何人かのキャッチを通り過ぎ、1番賑わう通りの終わりあたりに差し掛かると、何件か風俗店が並んでいて、一階がバーになっているビルがある。


その二階にあたしの務めるお店はあった。






club juwel









キラキラとした外観。


大きく貼られた店の看板には、

煌びやかなドレスを着た、煌びやかな女の写真。




詐欺まがいの修正をかけてるものも多い。




そんな中にある、あたしの姿。




本当なら、喜ぶことなのかもしれないけれど。





嘘くさい笑みを浮かべてこっちをみるあたしを、眉間に皺を寄せて睨んだ。






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