イジワル王子を拾いました。


「きゃ…!」

するといきなり体が引き寄せられた。


「じ、慈侑くん…?」


慈侑くんの冷え切った体が密着している。
髪から滴る水が私の肩を濡らした。



「どうしたの?慈侑くん。」


名前を呼ぶたびに抱きしめられる腕が強くなる。


何も言わない慈侑くんに私はパニック。


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