イジワル王子を拾いました。



そういえば…、


私は大事なことを思い出してしまったかもしれない。



「家出って…」

お父さんとケンカして家出したって。

「これからどうするの?」

お友達の家にでも泊まるのかな…。

「柚…、」

私のそんな考えをよそに、慈侑くんは咳払いをしてから、少し真剣な顔をした。




「ここに住ませて?」




かと思ったら首を傾げながら、上目遣いで微笑み、衝撃な事を言ってきた。


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