イジワル王子を拾いました。



「柚。」


すると次は少し真剣そうな声が降ってきた。

かと思ったらいきなり慈侑くんは私の隣にドカッと座った。

みょうに近いせいで肩が触れ合う。


「ど、どうしたの?」

近すぎて慈侑くんの目を見れない。


私は前を向いているから迫ってくる顔に気付かなかった…


「…意識しすぎ。」


いつもより少し低い声が耳から入り全身を襲う。

「……!!」



< 118 / 184 >

この作品をシェア

pagetop