イジワル王子を拾いました。



「だってソファでなんて寝れねーんだもん。」

あっけらかんとして言う彼には本当に呆れる。


「だからって一緒に寝ないでよ」

寝顔を見られたかと思うとこの上ない恥ずかしさがこみ上げる。


「も〜。悪かったって〜」

そう言いながら私を抱きしめる慈侑くん。

「……。」

「朝から幸せだ〜。おはよう柚。」


……ほんと、朝からこんな顔で微笑まれたらなんにも言えない。



< 124 / 184 >

この作品をシェア

pagetop