イジワル王子を拾いました。



コツコツ


笑い声の間に廊下から足音がし我に返った。



こっちに向かってる様子。



「柚?」


いきなり黙り込んだ私に不思議そうな顔で覗き込んでくる。


「こっち!」


私は慈侑くんの腕を引き、1番奥の本棚の陰に隠れた。


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