イジワル王子を拾いました。



「……?」

戸惑う私に慈侑くんは顔を覗き込んでくる。

ち、近い…。

「な、なんとなく?」

私は恥ずかしさに耐えられなくなり、目線を外しながら言った。


「ふ〜ん…?」


すると慈侑くんは疑いの眼差しを向けたと思ったら


「きゃっ…!」


いきなり私を抱き寄せた。



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