イジワル王子を拾いました。



私は意を決して、大雨の中に飛び込んだ。


土の泥がはね、制服は雨に濡れて重い。


家に着いた頃にはバケツを被ったようにびしょ濡れだった。


帰ってすぐ、お風呂に入りご飯を食べ、なんとなくソファに腰をおろした。



まだ雨は止んでいない。


ただ外の雨の音が響くこの部屋はとても寂しく感じられた。


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