イジワル王子を拾いました。

こんな雨の中の来客。
しかも夜に。


お父さん…?
なわけないか。確か今日から出張のはず。


宅配…?
でもこんな時間に来ないし。


いろいろ想像し、恐怖が膨らむ。

怖すぎる…、だけど、誰かも気になる。



私は恐怖心より好奇心が勝ってしまい、ゆっくりと音を立てないようにドアに近づき、ドアスコープを覗いた。



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