貴公子?いいえ、俺様男です
天気は快晴。綺麗な秋晴れだ。

車の運転は好きだが、過労で倒れた俺を心配して、里菜ちゃんが新幹線の切符を手配してくれた。

いつも移動は車でしていたので、久しぶりの電車は新鮮だった。

「見て見て、シュウさん!
富士山があんなにクッキリ綺麗に見えます!
いいことありますよ〜」

テンションが上がりっぱなしの里菜ちゃんだ。

「わんこみたい…」

よしよし…

里菜ちゃんの頭をくしゃりと撫でる。

(髪…柔らかい)

二人して、新幹線の中で少し寝た。

身体が軽くなった。
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