貴公子?いいえ、俺様男です

…ぶっ‼︎


「な、な、な…⁉︎」


会話の流れから、勘違いした里菜ちゃんが大騒ぎだ。

盛大にお茶をこぼす。

言葉を端折った俺も悪いが……
…いや、ワザとだが。

それにしても、面白い。

ニヤリ

「服もまだ乾かないし、夜も遅いから
ここに泊まっても『いいか?』

…て尋ねたんだけど?」

「………っ!」

「ほら、拭いて」

里菜ちゃんにタオルを渡す。

「あ、ありがとうございます」

動揺しまくりの里菜ちゃんだ。

「顔、真っ赤っ!」

「もう‼︎

シュウさんのバカーー‼︎ 」

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