貴公子?いいえ、俺様男です

無防備な寝顔*里菜side

…うーん

なんか……重い。

さっきから、腰の辺りに何かが乗っかってる?


モゾ…


よいしょ…

ビクともしない。




ぎゅっ…




な、な、なに⁉︎

さらに力がこもって、抜け出せない。




ふわり…




この香り…

シュウさんだ。




ちょっと待った。
なぜ、こうなった?

昨晩は、あわてん坊のシュウさんに、ここに連れて来られた。

お風呂に入って…

その後、なんだか恥ずかしくなって、
ソファでシュウさんと話してたんだ…

ずっと、起きてようと思ったんだ。

いつの間に眠った?

シュウさんが、ベッドまで運んでくれたんだよね?

「………」

私…重くなかったかな…












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