貴公子?いいえ、俺様男です
よいしょ…

おそらく、シュウさんに後ろから、抱きしめられてる。

このままでは、ちょっとまずい。

起きよう。

腕の中で身体を反転させ、後ろにいるシュウさんの方へ向き直ってみる。






うわっ!

シュウさんのどアップ‼︎

わあー、わあー、わあー!

一人で焦る。

落ち着いて。私!



「睫毛…ながっ!」


あ…ちっちゃな髭がチクチク生えてる。

初めて見るシュウさんの無防備な姿を見て、嬉しくなる。


ふふふ…






「ねえ、おはようのキス、
してくれないの?」





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