貴公子?いいえ、俺様男です
2月の都ちゃんの誕生日。彼女と葵の結婚式だ。

結局、俺は彼女に想いを伝えることは出来ず、振られる手前で失恋した。

彼女に近づくことは叶わなかったが、葵と付き合ううちに、彼女の表情がどんどん柔らかくなっていった。

葵に愛されることで、元からの美しさに加え、彼女の魅力が増していった。

幸せそうな彼女を見てると、俺も嬉しくなる。

大樹に言ったことは本心だ。

これから、義兄として、ずーっと都ちゃんのそばにいられるんだ。

思わず笑みが漏れる。



ジャリ…



「その微笑みの方が素敵ですよ」
< 53 / 96 >

この作品をシェア

pagetop