貴公子?いいえ、俺様男です
「俺、Bar Cheri,Cherieのオーナー。
毎晩、シェーカー振ってるんだ。

里菜ちゃんに、特別なカクテル作ってあげるよ?」

瑛二が、里菜ちゃんの手を握る。

「そうなんですかぁ⁉︎
シャカシャカ…て?すごい!

アレって、手がこんがらがったりしないんですか?」

さっき配られたシャンパンのせいか、里菜ちゃんの頬は薄っすらと赤い。

ん?うなじから鎖骨辺りまでも赤いじゃないか⁉︎


バサッ…


里菜ちゃんの肩に、自分の上着をかける。

「それ、着とけ」

「…ありがとうございます。シュウさん」

「…まだ赤いな」

「………」

「こっち来て」

里菜ちゃんの腕をぐいっと引っ張り、瑛二から引き離す。


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