貴公子?いいえ、俺様男です
達也の硬さがほぐれ、新生フラワーアレンジ教室も軌道に乗ってきた。

「達也、やっぱり、きみに任せて正解だったよ。
教室の生徒さんたち、皆きみのやり方に馴染んでる。
この調子で頑張って」

「帰国した先生がガッカリしないよう、留守中、しっかり守ってみせます」

力強い瞳で俺を見る。

ガッチリ握手した。


・・・・・


翌朝、俺はパリへ発った。






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