貴公子?いいえ、俺様男です
にっこり微笑みながら、大樹に近づく。
"貴公子バージョン"の俺だ。

『傷口に塩塗りまくるの、やめてくれませんか?』

…か。

「俺は、自分で塩どころかプラス唐辛子まで塗ってるよ…」

自嘲気味につぶやく。





はあぁ…

「パリ…連れて行きたかったな」







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