貴公子?いいえ、俺様男です
いつの間にか、私と話すシュウさんは普通の?お兄さんになっていった。

貴公子バージョンのフローリスト シュウは素敵だけど、私は素のシュウさんの方が好きだ。

暫くして、授業がない日は、バイトとしてアトリエ シュウにいた。

輸入雑貨好きから、そのまま就職するとは想定外だったけど、シュウさんや事務の上田さんと過ごす時間は居心地がいい。

お客さまとして、都さんが来店するようになり、シュウさんが、彼女に惹かれていくのが手に取るように分かってしまった。

店のオーナーとお客さまとしてだけど、談笑する二人を見るたびに、心にズキンと痛みを覚えた。

私は、いつの間にかシュウさんのことを好きになってたんだ。


< 83 / 96 >

この作品をシェア

pagetop