貴公子?いいえ、俺様男です
年明けに、シュウさんのパリ進出が決まり準備のため、シュウさんに会う日が減った。

留守中のアトリエ シュウは、シュウさんの残骸が溢れているのに会えなくて。

それに、私は何の特技もない、ただの従業員。

たとえ、万一シュウさんが私のことを好きになってくれたとしても、華々しく活躍するシュウさんと、どこにでもいる女の子とでは釣り合わない。

誰もいないアトリエ シュウの店内で、過ごすうちに、私はどんどん落ち込んでいった。




シュウさんから離れよう。
このままでは、負の感情にズブズブと引きずられてしまう。

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