強引な次期社長に独り占めされてます!
「うまい」
「あ、ありがとうございます……」
「お前は自炊派なんだな。一人だと作らない奴が多いだろ」
確かに面倒くさくて作らないこともあるし、野菜を買うとひとりには多いから腐らせちゃうこともある。
何かを単品で買うと高くつくような気がするし……。
「俺なんか近所の商店街の惣菜だぞ。うまい定食屋もあるし」
「スーパーのお惣菜や、コンビニ弁当だと飽きちゃうんです。でも、ひとりでお店に食べに行く勇気はありませんし……」
「あー……そんな感じか」
まるで“キス”の話がなかったのかのように会話をしながら食べ終わり、食器を片付け終わるとふたりでテレビを見始めた。
そりゃね、ご飯食べました、じゃあさようなら、ではないとは思うけど、今さらなんだか緊張がぶり返す。
だって、狭いワンルームの私の部屋。
ふたりでベッドを背もたれにして、床に座り、並んでテレビを見るってさ……。
触られてはいないけど、背後に主任の腕の気配を感じる。
「ガッチガチだなぁ? 何をビビってんだよ」
「緊張してます」
「あー……今日はなんもしねえよ」
今日はしないの?
いや。しないの?って、期待しているみたいじゃない!
いやいやいや、違うもんね! そんなことはないもんね!
「あ、ありがとうございます……」
「お前は自炊派なんだな。一人だと作らない奴が多いだろ」
確かに面倒くさくて作らないこともあるし、野菜を買うとひとりには多いから腐らせちゃうこともある。
何かを単品で買うと高くつくような気がするし……。
「俺なんか近所の商店街の惣菜だぞ。うまい定食屋もあるし」
「スーパーのお惣菜や、コンビニ弁当だと飽きちゃうんです。でも、ひとりでお店に食べに行く勇気はありませんし……」
「あー……そんな感じか」
まるで“キス”の話がなかったのかのように会話をしながら食べ終わり、食器を片付け終わるとふたりでテレビを見始めた。
そりゃね、ご飯食べました、じゃあさようなら、ではないとは思うけど、今さらなんだか緊張がぶり返す。
だって、狭いワンルームの私の部屋。
ふたりでベッドを背もたれにして、床に座り、並んでテレビを見るってさ……。
触られてはいないけど、背後に主任の腕の気配を感じる。
「ガッチガチだなぁ? 何をビビってんだよ」
「緊張してます」
「あー……今日はなんもしねえよ」
今日はしないの?
いや。しないの?って、期待しているみたいじゃない!
いやいやいや、違うもんね! そんなことはないもんね!